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タスペーサーとは、屋根塗装の際に屋根材同士の間に挿入する部材のことです。
屋根材の隙間を確保するために使用されます。
従来は“縁切り”という作業でその隙間を確保していましたが、手間と時間のかかる作業でした。
タスペーサーは縁切りを不要にする画期的なアイテムです。
このページでは、タスペーサーの役割やメリット・デメリットについて解説いたします。
縁切りは、屋根塗装の際に塗料が屋根材同士の隙間を塞がないようにする工程です。
スレート屋根の塗装工事に必要とされています。
もともと屋根材同士の間には水分を逃がすための隙間があいています。
その隙間を塞いでしまうと水分や湿気がこもり、カビの繁殖や腐食が進行してしまいます。
カビの繁殖や腐食は雨漏りへと繋がっていきます。
通気のスペースを保つことは、屋根の耐久力を保つために大変重要です。
外壁塗装を行うとそのスペースに塗料が入り込んだり膜を張ってしまい、隙間が埋まってしまいます。
隙間を確保するために必要な工程が“縁切り”です。
縁切りではスキやカッターを使って塗膜を切り開き、通気の隙間を確保します。
タスペーサーは、この縁切り作業の代わりに導入されている部材です。
縁切りは、屋根材の隙間の塗膜すべてに手作業で行う必要があるため、非常に手間がかかります。
どれだけ手間がかかるかというと、縁切り不要の塗り替えの約3倍の時間がかかります。
作業時間が伸びるということは、人件費がかかるということです。
工期も伸びる為、お客様の金銭的・精神的負担となってしまいます。
また、縁切りにはほかのデメリットもあります。
縁切りは塗膜を切り開く行為であると説明いたしました。
その切り開かれた部分から塗膜の剥がれが発生することがあります。
塗料本来の耐久年数より早く剥がれたり、そこから劣化が広がってしまう恐れがあります。
塗膜だけでなく、カッターやスキの刃が屋根材自体を傷つけてしまうこともあります。
一度切り開いても塗膜の再密着が起こり、再び隙間が塞がってしまうことも……
これらのデメリットを一挙に解消するのが“タスペーサー”です!
タスペーサーは縁切りのデメリットを解決します!
簡単な作業で工事時間を大幅に短縮。結果、コストダウンにつながります。
縁切りにより塗膜や屋根材を傷つける恐れもなく、塗料本来の耐久性を発揮させます。
隙間が縁切りよりも大きく確保されますので、湿気や水分の排出もスムーズ。
水の逆流(毛細管現象)が起こりにくいといううれしい効果もあります。
タスペーサーを使うタイミングは、下塗りの後です。
上塗りの前に挿入しないと隙間が塞がってしまいますので結局意味がありません。
下塗りをしっかりと行ったら、上塗りを行う前にタスペーサーの作業を挟みます。
便利で有能なタスペーサーですが、デメリットとして残念ながら使用できない屋根があります。
タスペーサーは、「傷みが激しく劣化している屋根」「アスベストが含まれている屋根材」「以前の塗装で縁切りをされていない場合」「スレート屋根以外のもの」には使用できません。
ひとつずつ解説していきます。
劣化した屋根にタスペーサーを使用すると、屋根材が割れてしまう恐れがあります。
屋根を守るために塗装工事をするのに、屋根材を破損してしまっては意味がありません。
タスペーサーが使用できないくらい劣化している屋根には、屋根カバー工法や葺き替えをお勧めいたします。
屋根材にアスベスト(石綿)が含まれている場合、耐久性が落ちている可能性が非常に高いです。
劣化している屋根と同じく、割れる恐れがあるためタスペーサーを使用できません。
屋根材がアスベストを含んでいる場合、屋根カバー工法や葺き替えをお勧めいたします。
葺き替えの場合、アスベスト除去工事が必要となります。
2回目以降の塗装の場合、前回の塗装で縁切りをされていない場合があります。
すでに隙間が塞がってしまっている為、まず縁切りをする必要があります。
その次の塗装にも備えて……ということであれば、縁切りを行ってからタスペーサーを挿入することが可能です。
板状のスレート屋根以外にタスペーサーを使用することはできません。
その理由は形状であったり、屋根の仕組みであったり様々です。
スレート屋根以外の屋根は、もとから別の仕組みや形状で通気路を確保していることがほとんどです。
タスペーサーを使用する必要があるのはスレート屋根のみとなります。
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