屋根カバー工法について徹底解説

屋根カバー工法について徹底解説

屋根カバー工法とは

屋根カバー工法とは、今ある屋根を撤去せずに新しい屋根を乗せる工法のことです。
葺き替え工事よりも安価で工期も短い為、現在とても人気です。

屋根カバー工法は、現在の屋根の上に防水シートを貼り、新しい屋根(屋根カバー)を乗せていきます。
屋根カバー自体も防水性能を備えている為、長期にわたり屋根の保護が可能となります。

どうして屋根カバー工法をするのか

2004年以前に製造されたスレート屋根(カラーベスト・コロニアル)は
人体に有害であるアスベスト(石綿)が含まれている可能性があるため、
解体を要する葺き替え工事には不向きです。
もし葺き替えをする場合には高いコストがかかります。
そういった葺き替えに向かない屋根の耐久性を回復させるため、
屋根カバー工法を提案するケースが非常に多いです。

また、屋根カバー工法は屋根の断熱性や防音性を向上させます。
前述のとおり、防水性能も高まりますので、
こういったメリットを求めて屋根カバー工法を選ぶお客様も多いです。

屋根カバー工法の素材

屋根カバーの素材には、軽い金属が主に使用されています。
一番人気はガルバリウム鋼板。
ガルバリウム鋼板をさらに改良させたジンカリウム鋼板やスーパーガルバリウム鋼板も近年登場しています。

屋根カバーの素材ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板は、アルミ・亜鉛・シリコンから作られるアルミ亜鉛合金メッキ鋼板です。
耐久性・耐熱性・加工性に優れている為、建材として広く活用されています。

ガルバリウム鋼板はアルミのもつ耐久性、亜鉛のもつ腐食しにくい性質や自己修復作用を併せ持っているため 長い時間が経っても錆びにくい素材です。
その耐久性は、ほかの亜鉛鉄板に比べ、3~6倍ともされています。

金属のなかでも、総合的にみて非常に優秀な金属です。

屋根カバー工法の耐用年数

屋根カバー工法の耐用年数は、一般的に20年~25年と言われています。

基本的に屋根カバーはメンテナンス不要と言われていますが、
定期点検を行い、その都度適切な対応をとることにより
その寿命を延ばすこともできます。
目安として10年に一度は点検を行ったほうがいいでしょう。

施工中の屋根カバー

屋根カバー工法ができない屋根

築30年以上経過している場合

築30年以上経過している屋根は、屋根自体が寿命に近づいている場合がほとんどです。
この場合、新たな屋根カバーを乗せても下地の傷みが進行していますので
屋根カバーの耐用年数を全うすることなく葺き替えが必要になってしまいます。

極端に劣化してしまっている屋根

元の屋根が極端に劣化してしまっている場合、
新しく屋根カバーを乗せてもずれたり落ちたりしてしまう恐れがあります。
屋根カバーは軽い素材でできてはいますが、
傷んでしまっている屋根は、それでも重量に耐えられないのです。

雨漏りしてしまっている場合も同様です。
下地に傷みが進行している為、葺き替えが必要になります。

瓦屋根

屋根カバー工法は平面的な屋根にしか施工できません。
瓦屋根のように湾曲している面には屋根カバー工法を適用できません。

修繕費用に火災保険を適用したい場合

これは場合にもよりますが、屋根カバー工法を希望する場合、
火災保険が適用されないケースがあります。
火災保険は基本的に「災害前の状態に戻す」という前提があります。
新たに屋根を乗せる屋根カバー工法は対象から外れてしまう可能性が高いです。
火災保険を適用したい場合には十分注意しましょう。

屋根カバー工法を是非ご検討ください!

いかがでしたか?
弊社では、屋根カバー工法に関する疑問や質問にお答えしております。
自宅が屋根カバー工法が可能かどうか見て欲しいといったご相談にも対応いたします。
屋根カバー工法をご検討の場合は、お気軽にお問い合わせください。