![チョーキング(白亜化)現象について解説](../img/contents031_OG_small.webp)
壁を触ったら白い粉が指先についた!それはチョーキング(白亜化)現象です。チョーキングは塗膜が劣化しているサインです。このページでは、チョーキング現象のメカニズムや、チョーキングを放置したらどうなるかを解説しています。
お家の塗り替えに関して、いつやればいいのかタイミングでお悩みの方も多いと思います。
「住宅メーカーからメンテナンス(塗装)の連絡がきた……」
「飛び込み営業が来るようになった……」
「塗装のチラシが配布されるようになった……」
こういったことをきっかけに大切なお家のメンテナンス(塗装)を考える方が多くいらっしゃいます。
お家を建てられてから・または前回の塗り替えから10年が1つの目安と言われていますが、環境や立地によってメンテナンス(塗装)時期は異なります。
そんな見極めの難しい塗り替え時期、ご自分でチェックしてみませんか?
外壁の塗り替え時期を示すサインはいくつかあります。
専門家が器具を使い点検することの他、自分で簡単にチェックできる項目もあります。
簡単に確認することができるので、是非調べてみましょう。
特徴とともにひとつずつ詳しく解説していきます。
外壁を触った時に指先に白い粉が付く場合、塗膜が劣化しているサインです。
チョーキングと呼ばれる現象で、塗膜が紫外線を浴びて劣化することにより発生します。
防水機能が落ち、色も白浮きして美観が損なわれていることが予想されます。
チョーキングのみであれば急を要しませんが、塗り替えを検討する段階です。
外壁にひび割れ箇所がある場合、早めに塗り替えを検討しましょう。
壁材によってはヒビの入りやすいものがあります。
いずれの場合もヒビから雨水が浸入して内部を腐食させる恐れがあります。
ひび割れの程度によっては外壁に切れ込みを入れてから補修する場合があります。
ひび割れが大きくなる程補修費用が嵩んでしまいますので、
発見時点で補修の計画をたてましょう。
ヘアークラックと呼ばれる現象です。
髪の毛ほどの細さのひび割れが無数に入っている状態を指します。
外壁自体にはひび割れが及んでいないものの、塗膜にひび割れが入っています。
ヘアークラックは塗膜が紫外線などの影響で劣化し、硬くなってしまった証拠です。
放置するとひび割れから剥がれに発展します。
見た目がボロボロになるだけでなく、外壁の保護機能がなくなってしまいますので
剥がれに発展する前に塗り替えをすることが必要です。
外壁にカビやコケといった汚れが目立つ場合、外壁が水分を含んでいることが考えられます。
通常の塗膜は防水機能がありますが、劣化してくると防水機能が損なわれます。
塗膜の防水効果が失われると外壁自体が水を含みます。
外壁が水を含んでしまうと亀裂(ヒビ)などの原因となります。
カビやコケは高圧洗浄などで一時的に除去することが可能ですが、
除去しても塗膜の防水機能が落ちていることには変わりませんので
根本的な解決にはなりません。
夏場などは除去したとしてもすぐにカビやコケが発生しますので、
根本解決のためには定期的な塗り替えが必要となります。
急を要する現象ではありませんが、美観も損ねますので塗り替えを検討する段階です。
サイディングなどの外壁材を抑えている釘が抜けたり浮いたりしている状態です。
外壁は常に動いています。温度や湿度により膨張・収縮したり、地震や風、車などによる様々な振動の影響を受けて微妙に動いているのです。
その動きによって釘が少しずつ浮いていき、外に飛び出します。
そのまま釘が脱落する場合もあります。
釘浮きが発生すると、釘穴が緩みます。また、釘によって押さえていた外壁が浮き、亀裂などが発生することもあります。
緩んだ釘穴や外壁材の亀裂から雨水が浸入し、内部を腐食させる可能性があります。
また、飛び出した釘で怪我をしてしまう場合もあります。
釘浮きが発生している場合は、外壁塗装と合わせてメンテナンスを検討しましょう。
コーキング部分は、外壁材同士のつなぎ目や窓枠のふちなどを柔らかいコーキング剤で充填している箇所です。
外壁は常に動いているので、その動きに合わせて動く必要があるので伸びのある柔らかい素材が使われています。
コーキング剤は経年と紫外線の影響でだんだんと柔らかさを失い、硬くなっていきます。
また、劣化によって縮んで小さくなっていきます。
硬くなり、小さくなったコーキング剤はやがて接続分から剥がれ隙間ができたり、亀裂が入ったり、破断してしまったりします。
コーキング部分は外壁材のつなぎ目で、コーキング剤がなくなるとそこから雨水が浸入します。
浸入した雨水は内部を腐食させ、雨漏りとなります。
コーキング部分の劣化は外壁の劣化よりも早く現れることが多いですが、
遠目に見てコーキング部分が目立っていたり、目に見えて破断していたり隙間ができている場合は、外壁塗装と合わせてメンテナンスを検討しましょう。
おうちの塗り替え時期を示すサインをご紹介しました。
例に挙げたのは一例ですが、このようなサインが見られたら塗り替え時期がきています。
塗り替えが遅くなり外壁内部まで傷んでしまった場合、補修などの余計な費用がかかることがあります。
塗り替えサインを発見したら、早めのメンテナンスをお勧めいたします。