なぜ必要?どんな種類がある?
防水工事について解説します

なぜ必要?どんな種類がある?防水工事について解説します

防水工事は家を長く守るために必要で重要な工事です。ベランダや屋上といった、つねに風雨に晒される場所は受けるダメージも強く、保護する必要があります。
また、防水工事を施した場所は経年で劣化していくため、定期的なメンテナンスが必要です。

このページでは、そんな防水工事について解説します。

「どうして防水工事をしないといけないの?」
「防水工事の種類が知りたい!」
「ベランダ防水って灰色のイメージだけど、他の色も選べるの?」

など、よくある疑問にもお答えします。

なぜ防水工事が必要なのか

「防水工事ってどうして必要なの?」
「やらずに放っておいたらどうなるの?」

という疑問をお持ちの方も少なくないと思います。
なぜ防水工事が必要なのか、それはズバリ雨漏り対策です!

防水工事をしないままでいると、やがて防水塗膜が劣化します。
劣化した防水塗膜は防水機能が落ちるとともに、かたくなってひび割れが発生しやすくなります。
ひび割れした場所から雨水が入り込んでしまうと、建物内部の木材や金属を腐食させていきます。これが雨漏りです。
腐食した部分は脆くなって崩れたり、カビ等の雑菌が繁殖します。

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大切な家を雨漏りから守るためにも、ベランダ・屋上の防水工事は早めのメンテナンスをお勧めいたします。

tips! 放置すると雨漏りの危険性がある

弊社に寄せられる修繕依頼の多くがベランダからの雨漏り修繕です。
雨漏り修繕の場合、腐食した床板などを除去して新しく設置しなおす必要があるため、防水工事よりも高額になります。

2022年9月には山口・下関市で会社の倉庫が倒壊し、3名が死傷するという痛ましい事故が起こりました。
→崩壊した倉庫、以前から雨漏りや壁にひび 死亡社員は車内で休憩中(朝日新聞デジタル/外部サイト)
記事によればこの倒壊した部分も、雨漏りで傷んでいたそうです。
(それだけが原因ではないかもしれませんが、一因であると考えられます。)

防水工事をするメリット

防水工事のメリットとしては、前述のように雨漏りを防ぐことができます。
雨漏りが起こると、水を吸った木材にカビが発生します。
カビはアレルギーや気管支の病気、シックハウス症候群など様々な疾患を引き起こす恐ろしいものです。
直接水が垂れてこなくても、内部ではカビが大量に発生しているという事例はよくあります。
防水工事を行うことで、カビが原因のアレルギーやシックハウス症候群を未然に防ぐことが出来ます。

その他にも、撥水性が蘇ることにより床面に汚れがたまりにくくなります。
撥水性が高いと、もし汚れが残っても水で簡単に洗い流すことが出来ます。
清潔な状態を維持できるのは、とてもうれしいことですね。

防水工事は色が選べる?

結論から申し上げますと、「選べます」
防水工事の色は灰色だけではありません。
緑や黄色、ベージュといった様々なカラーラインナップがあります。
使用する防水塗料により選べるカラーは異なりますので、
希望するカラーについて事前に業者へと伝えておきましょう。

防水工事はカラーが選べます!防水材サラセーヌの色一覧

注意点として、防水塗料は外壁塗料などとは異なり、基本的に調色はできません。
調色とは、カラーサンプルにない色をオリジナルで作り出すことです。
防水工事で選べるのはカラーサンプルにある色だけです。

防水工事の種類

防水工事と言っても、様々な種類があります。
大きく分けて「アスファルト防水」「シート防水」「塗膜防水」の3つに分類することができます。
今回は、弊社でお取り扱いのある「塗膜防水」の種類を3つご紹介いたします。

低コストのスタンダード!ウレタン塗膜防水-密着工法

ウレタン塗膜防水とは、ウレタン製の塗料で塗膜を作ることにより防水する方法です。

密着工法は施工部分の下地に直接塗膜を密着させる工法です。
アスファルト防水などと比べ、非常に軽量で戸建て住宅の防水に適しています。
シートを使用しないので塗膜に継ぎ目がありません。隙間から剥がれや浮き等の防水機能が劣化していく心配もありません。

腐ってしまった床板の一部。 腐食部分を除去し、補修します。
防水塗膜を作り、仕上げます。 施工後の様子

膨れや破断に強い!ウレタン塗膜防水-絶縁工法(通気緩衝工法)

絶縁工法はウレタン塗膜防水の中でも、下地と塗膜の間にシートを敷くことで密着させない工法です。
下地部分から発生する水蒸気を「脱気筒」と呼ばれる部分から逃がすことで、防水層の膨れ等を防ぎます。
面積が広いと塗膜が膨れやすいので、広い屋上等におすすめです。

絶縁シートと脱気筒の様子 防水塗膜をムラなく作ります

高い耐久性に選べるカラー!FRP防水

FRPは繊維強化プラスチックのことで、ガラス繊維などの補強材を含んだ繊維強化プラスチックと防水塗料を組み合わせた塗膜防水工法です。
軽量で強度があることが特徴ですが、ウレタン塗膜防水にくらべてやや高価です。また、面積の広い部分への施工には向いていません。

ベランダ等の塗膜防水は灰色のイメージが非常に強いですが、FRP防水は実はカラーが選べます。
常備色6色に加えて、受注生産の標準色15色。
下記画像はあくまでイメージですので、詳しく知りたい場合はお問い合わせください。 グレーだけじゃない!カラーが選べるFRP防水!

まとめ

防水工事は家を長く守るために必要で重要な工事です。
雨漏りを防ぐ効果があり、お家を長持ちさせるためには必須の工事です。
大切なお家を守るために、定期的に防水工事でメンテナンスを行いましょう。